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鎮静剤で死亡 「薬の影響、否定できない」

2014年12月19日 0:01
鎮静剤で死亡 「薬の影響、否定できない」

 東京女子医科大学病院で、集中治療室(=ICU)で子どもへの使用が原則禁止されている鎮静剤を投与され、その後11人が死亡していた問題で、病院側は18日、このうち5人について薬の影響を否定できないとする外部委員会の報告書を公表した。

 この問題は、東京女子医大病院で今年2月、2歳の男の子が鎮静剤「プロポフォール」を投与された直後に死亡したことから、病院側が外部の専門家に依頼して類似のケースについて調べていたもの。集中治療室でプロポフォールを投与され、その後に死亡した子どもは去年までの約6年間に11人いたが、報告書では11人の死亡は重い心臓病に起因するもので、薬との直接の因果関係はなかったとした。

 しかし、このうち5人については、薬の影響で心臓機能が低下したり、感染症を悪化させたりした可能性が否定できないと認めた。病院側は、薬の適正な使い方ができていなかったとして、再発防止に努めるとしている。