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「指定廃棄物」発生自治体へ戻す作業を開始

2014年12月10日 12:06
「指定廃棄物」発生自治体へ戻す作業を開始

 最終処分場の建設のめどが立たない中、福島第一原発の事故で発生した放射性物質を含む「指定廃棄物」を、一時的に保管している場所から発生した自治体に戻す作業が10日から千葉県で始まった。

 作業が始まったのは千葉県の我孫子市と印西市にまたがる施設。ここには松戸市と柏市、それに流山市で発生した約250トンの指定廃棄物が保管されていて、10日は松戸市分の一部が積み込まれた。

 福島第一原発の事故で発生した放射性物質を含む「指定廃棄物」は、国の責任で最終処分場を建設し処理することになっている。しかし処分場建設のめどが立たず、来年3月末に保管期限を迎えることなどから一旦、発生した自治体に戻すことになったもの。

 指定廃棄物については、関東地方を中心に仮保管の状態が続いており、処分場候補地の決定を含め、早急な対応が求められている。