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白人警官、正当防衛主張「人種差別でない」

2014年11月26日 14:33

 黒人青年を射殺した白人警察官の不起訴に反発し、住民の一部が暴動を起こしたアメリカ・ミズーリ州の町では、いったん解散したデモ隊が25日夜になって再び集まりパトカーに火をつけるなど、緊迫した状態が続いている。

 「正義なくして平和なし!」-24日に警察車両や商店が放火され大きな被害が出たミズーリ州のファーガソンでは25日夜になって住民数百人が集まり、人種差別の撤廃などを訴えた。一部はパトカーを取り囲み、火をつけた。州当局は州兵を前日の3倍に増員し、「昨夜の暴力は繰り返さない。地域の安全を守る」と強調しているが、依然として緊迫した状態が続いている。

 一方、黒人青年を射殺した警察官のダレン・ウィルソン氏が事件後、初めてアメリカメディアのインタビューに応じ、「拳銃を奪われる恐れがあったため発砲した」と正当防衛を主張した。

 ウィルソン氏「彼(ブラウンさん)が私の銃を奪い、殺されると思った」「(Q.射殺する以外の方法があったのでは?)ない!ない!」

 ウィルソン氏は「相手が白人であっても同じ対応をした」と人種差別ではなかったと強調した。