４４人が重軽傷を負った長野県北部の地震では、山の斜面が崩れる被害が出たが、長野県内ではこの後、大雨になると予想されていて、長野地方気象台が土砂災害に注意するよう呼びかけている。

　山の斜面が崩れ、線路が土砂で覆われたＪＲ大糸線では、２４日から土砂の撤去作業が始まった。大糸線は、地震の影響で、大町市と小谷村を結ぶ区間が運転見合わせとなっているが、このうち信濃大町駅と白馬駅の間について、ＪＲ東日本はレールのゆがみが修整できたことなどから、２５日の始発からの運転再開を決めた。ただ、全線再開のめどはたっていない。

　一方、長野市では、住宅近くの山の斜面が崩れているのが見つかった。長野県によると、もともと崩れたあとはあったものの、今回の地震でさらに大きく崩れたという。

　長野地方気象台によると、長野県北部では２５日午後６時までに４０ミリの雨が予想されている。地震の大きな揺れがあった地域では地盤が緩んでいる恐れがあり、気象台は、土砂災害に注意するよう呼びかけている。