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女児脳死 男児に心臓の移植手術行われる

2014年11月24日 18:34
女児脳死 男児に心臓の移植手術行われる

 東京の病院で23日、6歳未満の女の子が、脳死と判定され、24日、心臓や肺などの摘出手術が行われた。このうち心臓は、大阪大学病院で10歳未満の男の子に移植が行われたという。

 日本臓器移植ネットワークによると23日正午、東京の順天堂大学病院で、6歳未満の女の子が臓器移植法に基づく脳死と判定された。24日午前11時半前から臓器の摘出手術が行われ、午後4時までに終了したという。

 このうち心臓はチャーター機で伊丹空港に運ばれ、大阪大学病院で24日午後、10歳未満の男の子に移植が行われたという。また、肺は京都大学病院で別の10歳未満の男の子に提供されるほか、肝臓が京都大学病院で10代の女性に、また腎臓も東京都内の2つの病院で提供される予定。

 両親のコメント「(娘は)困っている子がいれば、寄り添って、声をかけてあげるような、とても心の優しい子でした。臓器提供という形で、病気に苦しむお子さんを助けることに、娘はきっと、賛同してくれると信じています」

 臓器移植法は、家族の承諾で15歳未満の臓器提供を認めているが、子供の脳は大人より回復力が強いとされており、6歳未満の脳死はより厳しい基準で判定され、この提供が2例目となる。