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汚染水除去 「凍結」は効果なく断念~東電

2014年11月21日 18:27
汚染水除去 「凍結」は効果なく断念~東電

 東京電力は21日午後、福島第一原発の地下トンネルにたまった汚染水の抜き取りについて、これまでの対策だけでは効果が出ておらず、新たな方法に切り替えることを明らかにした。

 福島第一原発の海側の地下にある「トレンチ」と呼ばれる地下トンネルには、事故直後に建屋から流れ出た高濃度の汚染水がたまっている。東京電力は、この汚染水が海へ漏れ出る恐れがあるとして、「トレンチ」から汚染水を取り除くため、トンネルの入り口部分を凍らせて建屋とトンネルの間の水の行き来を止める工事を進めてきた。

 しかし、21日に行われた検討会で東京電力は、完全に水が止まらないことからこの計画を断念し、トレンチ内にセメントのような新たな材料を投入して、トンネル自体をふさぎながら汚染水を抜く方法に替えると報告した。しかし、一部の専門家からは汚染水がすべて抜き取れるか懸念する声も出ている。