重点観測・研究火山9つ追加 25に拡大
戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火を受けて、文部科学省の審議会は重点的に観測や研究を行っていた火山に、新たに御嶽山や蔵王山など9つを加え、対象を25の火山に拡大することを決めた。
これは20日に開かれた文科省の科学技術・学術審議会で決まったもの。全国の大学などが重点的に観測や研究を行う火山は2009年に16の火山が選定されていた。しかし、対象となっていなかった御嶽山が噴火し、多くの犠牲者が出たことを重くみて御嶽山など新たに9つを対象に加え、25の火山に拡大することを決めた。新たに追加されたのは御嶽山をはじめ、弥陀ヶ原、焼岳、北海道の雌阿寒岳、東北の十和田、蔵王山、吾妻山、関東の那須岳、九州の九重山など。
さらに審議会では、地震に比べて火山の専門家の数が絶対的に不足しているとして長期的に育成していく必要があるとしている。