錦織選手“ナンバー1”への思い語る
18日午後7時、今シーズンの戦いを終え、世界ランキング5位となった男子テニスの錦織圭選手(24)が、日本記者クラブで会見を行った。
「今年は今までの中で一番飛躍した年になり、ランキングも5位で終わることができて、本当に充実した一年でした」
“飛躍の年”になったと語る錦織選手。
Q:今年が始まった時点でここまで行くと想像していた?
錦織選手「もちろん目標にはしていましたけど、想像まではしていなかったので、まずは去年の終わりの目標が『トップ10に入る』ことで、グランドスラム(四大大会)でベスト4に入ることが目標だったので、それを大きく超えて達成できたのはうれしかったです。正直驚いている部分もあります」
世界ランキング17位でスタートした今シーズン、大きな飛躍は9月の全米オープンだった。世界ランキング1位のジョコビッチ選手に勝利するなど、上位選手を次々と撃破。初めて、グランドスラムの決勝の舞台に立ったのだ。
ツアー4勝、世界ランキングは5位まで駆け上った錦織選手。“飛躍”を支えたのは、去年12月から指導を受けるマイケル・チャンコーチだという。
錦織選手「特にトップの選手と対戦する時に、全米オープンの時も、ジョコビッチと対戦する前の日から『ビリーブユアセルフ』と『絶対に勝てる』というのを一日に5回くらい言われて、彼にはメンタル面でもアドバイスをいただいて、自分が強くなってきていると思う。今はテニスも格段と良くなってきているので、このまま続けていけば、もっと上を目指せると思う」
だが、その上には、大きな壁も立ちはだかる。それは“ビッグ3”と呼ばれるジョコビッチ、フェデラー、ナダルの3選手だ。実はこの10年間、“ビッグ3”以外が世界ランキング1位になったことはない。
Q:あと何年以内に1位になりたい? なるつもりでいる?
錦織選手「いつかはなれたらいいなという感じ。何年以内にというのは難しいですけど、何年かこの調子でしっかり自分のテニスを磨いていければ、チャンスは出てくると思うので。5年圏内には入りたいと思います」
Q:(過去に)25歳までにナンバーワンになると言っていたのですが、今24歳。5年以内ということだったが…。
錦織選手「それは無理ですね。それはいったん諦めます。でも今、本当にいいテニスができているので、不可能なことではないと思うので、これからじっくり強くなっていきたいです」
つかの間のオフに入る錦織選手。来年1月には早くも全豪オープンが開幕する。