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1年で約8倍に 西之島、どこまで成長?

2014年11月18日 22:19
1年で約8倍に 西之島、どこまで成長?

 今も噴煙が上がる小笠原諸島・西之島。20日で噴火から1年を迎えるにあたり、観測を続けてきた海上保安庁などが会見した。

 噴火からまもなく1年。繰り返される噴火で溶岩が堆積し、新しい島は日々変化している。10月にはもともとあった西之島の8倍ほどの大きさになった。また、標高も当初は20m程だったが、日を追うごとに高くなり、100m程になっている。

 海上保安庁などは18日、会見を開いた。

 東京工業大学・火山流体研究センター、野上健治教授「面積の変化を見ていただくと、(溶岩が水深の)浅いところに入ったせいもあるが、非常に加速度的に広がっている。1年間海底火山が噴火して1年間溶岩を流し続けるって事例は、ほとんどないと思います」

 今後、火山活動が続くことでどこまで大きくなるのだろうか。海上保安庁・矢島広樹火山調査官は「(現在の)10倍とかそういうことは考えにくくて、数倍なり3倍とか」と述べた。

 また、島として残る可能性について、野上健治教授は「数百年は残るんじゃないかという期待はしますよね」と語った。

 海上保安庁は今後も活発な火山活動が続くとみて、島に近づかないよう注意を呼びかけている。