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習主席「隣国と平和的につき合っていく」

2014年11月9日 15:24

 中国の習近平国家主席は9日、APEC(=アジア太平洋経済協力会議)の関連会合で演説し、「中国は全ての隣国と平和的につき合っていく」などと日本を含む周辺国との関係改善に意欲をみせた。

 習近平国家主席は9日午前、北京市内でAPECに参加する国や地域の企業経営者らを前に演説し、外交政策について「中国は隣国との親善、隣国を友人とする外交方針で全ての隣国と平和的につき合っていくことを望む」と述べた。

 また、習主席は中国が提唱する陸上と海上の2つの「新シルクロード構想」実現を呼びかけ、周辺地域をつなぐ鉄道などインフラ整備のため約4兆5000億円規模の基金を独自に作ると表明した。中国が主導して設立が進む「アジアインフラ投資銀行」と合わせ、途上国へのインフラ支援を通じて周辺地域への影響力を強めたい考え。