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堅い雰囲気の中…2年ぶり日中公式外相会談

2014年11月8日 17:45

 APEC(=アジア太平洋経済協力会議)が開かれている中国・北京で、8日午後、日中外相会談が開かれた。9日から北京入りする安倍首相と習近平国家主席との2年半ぶりの首脳会談に向け、最終的な調整が行われたものとみられる。

 7日、日中両政府が事前に合意文書を発表するという異例の形で開催された外相会談は、約50分間行われた。

 日本時間8日午後3時過ぎに始まった日中外相会談は、冒頭、岸田外相も、出迎えた王毅外相も笑顔はなく、堅い雰囲気の中で始まった。日中外相による公式会談は、約2年ぶり。

 会談の前に行われた会見で王毅外相は、「中国は日本が数回提案してきた(首脳会談の)要望を重視する」と述べ、日中首脳会談に前向きな姿勢を見せた。

 日中両政府は7日、日中関係改善に向けた4項目の合意文書を発表、「政治・外交・安保対話を徐々に再開していく」ことで合意した。これに基づき、9日から北京を訪れる安倍首相と習近平主席の首脳会談が約2年半ぶりに初めて開かれる見通しとなった。8日の外相会談では、首脳会談の形式などの最終調整が行われたものとみられる。