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福一原発1号機 燃料取り出し2~5年遅れ

2014年10月31日 1:36
福一原発1号機 燃料取り出し2~5年遅れ

 福島第一原発の解体作業で、1号機の使用済み燃料プールからの燃料の取り出しが2年、溶け落ちた燃料の取り出しが5年、それぞれ遅れることになった。

 国と東京電力がまとめた新たな廃炉の工程表では、1号機では使用済み燃料プールに残っている燃料を取り出すのは2年遅れて2019年度からになった。また、溶け落ちた核燃料を取り出すのは5年遅れて2025年度からにずれ込むこととなった。廃炉工程を遅らせる形で見直すのは初めてのこと。

 昨年度中に始める予定だった1号機建屋のカバーの解体に向けた作業が、今月22日に始まったばかりと既に大幅に遅れているほか、燃料の取り出しに必要なクレーンなどの設置にも時間がかかる見通しだという。