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日銀が金融政策追加緩和を決定 株価急騰

2014年10月31日 15:11
日銀が金融政策追加緩和を決定 株価急騰

 日本銀行は31日、金融政策の追加緩和を決定した。これを受けて株価は急激に上昇し、日経平均株価は今年の最高値を更新した。

 日銀は31日に行った金融政策決定会合で、1年間に買い入れる国債などの資産を現在の60兆~70兆円から80兆円に増やすことを決めた。

 日銀はデフレ脱却などのため、物価を前年比2%上昇させる目標を掲げており、「2015年度を中心とする期間に達する」という見通しを示してきた。しかし、消費税増税後の反動減や、原油価格の下落などが物価の上昇を妨げているとしている。これらの要因が続く場合、これまで続いてきたデフレからの脱却の動きが遅れるリスクがあるとして、追加緩和に踏み切ったもの。

 日銀が躊躇(ちゅうちょ)なく追加緩和に踏み切ったことは、株式市場ではサプライズと受け止められ、日経平均株価は一時800円以上も値上がりし、今年の最高値を更新した。

 また、外国為替市場の円相場は1ドル110円台と急激に円安に傾いた。