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新物証、証人探す作業進めている 北が説明

2014年10月31日 13:29
新物証、証人探す作業進めている 北が説明

 菅官房長官は拉致被害者などの全面調査を巡る北朝鮮との協議で、拉致被害者について「新たな物証、証人などを捜す作業を進めている」などと説明があったことを明らかにした。

 菅官房長官「拉致問題については個別入境の有無、経緯、生活環境等、調査をしている。被害者の滞在した招待所跡等の関連場所を改めて調査するとともに、新たな物証、証人等を探す作業を並行して進めているとの説明があった」

 拉致被害者の安否情報や調査結果の報告時期など具体的な回答はなかったということで、北朝鮮側からは「これから調査を深めていく段階で臆測を招くような説明は避ける。現時点で客観的な資料は発見できていない」との説明があったという。

 自民党内からは疑問の声が上がっている。小野寺前防衛相は自民党の会議で、「(過去の)調査結果にかかわらず、こだわらずという文言だけで、一体この交渉は進んだのか。おそらく多くの国民の皆さんが疑問を持っていると思います」と述べた。

 政府は31日午後、拉致被害者の家族らに説明する予定。