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エボラ対策帰任米兵 21日間隔離措置へ

2014年10月30日 10:35

 アメリカのヘーゲル国防長官は29日、西アフリカでエボラ出血熱対策に関わったアメリカ軍の兵士らについて、任地に戻った後、21日間にわたり隔離することを決めた。

 アメリカ軍は、エボラ出血熱の感染拡大が続く西アフリカのリベリアなどに約1100人の兵士を派遣し、医療施設の設営や医療活動の支援などを行っている。

 ヘーゲル国防長官は、現地に派遣され帰任した全ての兵士について21日間隔離し、経過を見ることを正式に決定した。感染が拡大しないよう万全を期すためだとしている。

 一方、西アフリカから帰国した医療関係者を隔離しようとする動きがあることについて、オバマ大統領は29日、アメリカ人医師らの「現地での活動が効果を上げつつある」と強調。帰国した医療関係者の強制的な隔離措置については「『常識』を基準に対応すべき」として、反対する考えを改めて示した。