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男子バスケ問題、FIBAから制裁処分も…

2014年10月29日 19:38
男子バスケ問題、FIBAから制裁処分も…

 国内男子バスケットボールのリーグ統合などを巡る問題で、日本側に対し、国際統括団体から制裁処分が下される可能性が高まった。

 日本バスケットボール協会は、リーグ統合問題などを話し合うため、29日、都内で非公開の臨時理事会を開いた。現在、日本男子には、実業団チームも所属するナショナル・バスケットボール・リーグ(=NBL)と、プロのみのTKbjリーグの2つのリーグが存在する。国際バスケットボール連盟(=FIBA)は、日本のトップリーグが、事実上分断状態であることを問題視。日本バスケットボール協会に対し、統治能力の確立やリーグ問題の解消などの改善案を今月末までに提出するよう求めていた。その上で、要求に応えられなかった場合は、代表戦を含む国際試合への出場停止などの制裁処分を下す考えを示していた。仮に処分を受けると、来年から始まるリオデジャネイロオリンピックの予選に、日本は男女ともに参加できない可能性がある。

 しかし、日本側のリーグ統合などへ向けた調整はこれまで難航し、先週には、協会のトップ・深津泰彦会長が引責辞任する事態へと発展していた。29日の臨時理事会でも、最終的な改善案はまとまらず、処分が科せられる可能性がある中、日本バスケット協会は現時点での改善案を提出する予定で、オリンピック予選が始まる前には問題を解決し、FIBAに制裁解除を求めていくものと見られる。