２５日からオーストラリアではじまるＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）の閣僚会合を前に甘利経済再生担当相は、「困難な課題は多々ある」と述べ、交渉の難しさをにじませた。

　２４日にオーストラリア入りした甘利経済再生担当相は、閣僚会合に先だって行われた首席交渉官会合や、日米間の事務レベル協議の報告を受け、次のように話した。

　甘利経済再生担当相「少なからず成果も出たというのも事実でありますが、まだ残された困難な課題は多々あるというところであります」

　また、今回、日米間の関税協議に決着がつくかどうかについては、「そう簡単な話ではない」と述べ、オバマ大統領が打ち出した１１月の大筋合意についても、まだ困難は多いと話した。

　甘利経済再生担当相は、今回の閣僚会合が年内にまとまるかどうかの境目になると話しているが、２５日からの交渉は厳しいものとなりそうだ。