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デモ隊と反対市民の小競り合い相次ぐ 香港

2014年10月23日 1:52

 民主的な選挙を求めるデモが続く香港では、22日もデモ隊と反対する市民との小競り合いが相次いだ。政府側との対話が不調に終わり先行きが再び不透明になったことや、長期化にともなう経済的損失への懸念の高まりがあるとみられる。

 デモ隊の拠点の一つである香港のモンコック地区では22日、デモに反対する市民やタクシー運転手らが障害物を撤去しようとしてデモ隊と小競り合いに発展。警察が制止に入る場面が何度も見られた。

 デモがすでに3週間以上続いている中で政府との対話も不調に終わったことで、今後の市民生活への影響や経済的損失への懸念が高まっている。

 デモ隊寄りの論調で知られる地元メディアも、デモが続くことによる損失を1日当たり、日本円で約20億から26億円と報道。特に旅行業や運輸業などで、不満が高まっているという。

 デモ隊側のリーダーは、2回目の対話には難色を示しており、先行きが不透明な中、反対する市民の不満は高まっている。