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W辞任で野党の攻勢、国会攻防続く

2014年10月22日 17:03
W辞任で野党の攻勢、国会攻防続く

 女性閣僚のダブル辞任から2日。国会では野党側がさらなる疑惑追及を掲げて攻勢を強めている。国会記者会館から菅原薫記者が報告。

 民主党と維新の党の幹事長らは22日、小渕前経産相らにさらなる説明を求めるほか、江渡防衛相の政治資金問題なども引き続き追及していくことで一致した。

 国会ではまた、自民党の片山さつき外交防衛委員長がツイッター問題に続き、2度目の謝罪に追い込まれた。これは、21日の委員会で片山委員長が、事前に入手した政府側の答弁要領を見ていたことに、野党側が「公正中立であるべき委員長としておかしい」と反発したことを受けたもの。片山委員長は、21日の理事懇談会で、「大変軽率な行為であったことを深く反省している」と謝罪した。

 片山委員長「今後、中立公平な運営を、何よりもモットーとしていくべき(だと思う)。深くおわび申し上げます」

 ある自民党幹部は、「閣僚2人の辞任がなかったらクビを切ったが、辞任ドミノの3枚目をこちらから出す訳にはいかない」などと話している。

 こうした状況に、自民党の谷垣幹事長と会談した安倍首相は、「脇を締めてしっかりやってくれ」と指示した。

 野党側の追及は続きそうで、法案審議にも影響が出ている。広島市での土砂災害を受けた土砂災害防止法改正案や、今国会で最大の与野党対決法案である労働者派遣法改正案の審議入りがずれ込んだ。政府・与党は、これ以上与野党対立が激化し、政権にダメージが及ぶことを避けるため、労働者派遣法改正案の今国会での成立を見送ることも視野に入れている。