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仏パリの食品見本市で和牛をアピール

2014年10月21日 8:01
仏パリの食品見本市で和牛をアピール

 フランス・パリで始まったヨーロッパ最大級の食品見本市で「和牛」が注目されている。今年6月、日本産牛肉のEU(=ヨーロッパ連合)への輸出が始まったことを受け、日本は売り込みに力を入れている。

 日本産の牛肉は、口蹄疫(こうていえき)やBSEなどの影響もあり今年6月に輸出が始まったばかり。今回は業者6社が共同で和牛の専門ブースを出した。

 来場者「驚きました。おいしいしやわらかい」「繊細でジューシーで口の中でとろけるようです」

 しかし輸出拡大には、大きな課題もある。

 JETROパリ事務所・池森啓雄所長「ステーキで食べるという形ですと価格も高くなるので、オードブルで少ない量で提供するなど検討する必要がある」

 和牛の価格はヨーロッパで一般的に食べられている牛肉の5~10倍といわれている。品質を守るためにも安易な値下げはできない。

 中央畜産会・菱沼毅顧問「一定の価格を維持しながら、グルメが多いヨーロッパですしお金持ちも多いですから、しっかり食べていただく」

 日本が誇る和牛。新規市場の開拓には現地のニーズにあわせた工夫が必要なようだ。