参議院の外交防衛委員会で２１日、自民党の片山さつき委員長が事前に入手した政府側の答弁メモを見ていた事について、野党側は「公正中立な委員長としておかしい」などと反発。質疑が中断したまま委員会は終了した。

　片山委員長が見ていたのは、江渡防衛相に対する野党の質問を想定して政府が作成した答弁要領と呼ばれる非公式なメモ。民主党など野党側は、「公正中立であるべき委員長が政府側の答弁メモを入手し見ているのはおかしい」などと猛反発し、質疑は中断し、そのまま終了となった。

　その後、民主党側は片山氏がメモを入手した経緯など事実関係を調査するよう要求し、自民党側も調査して、２２日以降、回答すると応じた。片山氏はツイッターで事実と異なる内容に基づいて民主党を批判し、その後、謝罪したばかりだった。