×

エボラ出血熱 スペインで“三次感染”か

2014年10月17日 6:54

 世界的に広がっているエボラ出血熱について、スペイン国内で二次感染した看護師と関わりのあった人物が、新たに感染の可能性があるとして検査を受けている。

 スペインでは、エボラ出血熱の患者の治療にあたった女性看護師が二次感染し、治療を受けているが、この看護師を搬送した車両をその後、使用した人物が16日、新たに発熱して隔離された。現在、検査が行われているが、いわゆる三次感染の可能性もある。

 一方、アメリカ・テキサス州の病院でエボラ出血熱の陽性反応が出ていた女性看護師は16日、感染が確認された。看護師はリベリアから入国したエボラ出血熱の患者の治療を行っていたが、同じ治療にあたった看護師2人が二次感染したことになる。

 そのテキサス州の保健当局の責任者が16日、アメリカ議会の公聴会で現地から証言し、今月8日に死亡した男性患者への診断ミスを認めた。

 テキサス州保健当局のダニエル・バルガ医師「我々は彼の症状をエボラ出血熱と正しく診断しなかった。非常に申し訳なく思っている」

 病院は当初、男性が症状を訴えたにもかかわらず、帰宅を許し、これにより二次感染の可能性を高めたと指摘されている。

 また、議員からはCDC(=疾病対策センター)に対して、医療従事者の感染防止対策が十分だったのかを問う声も上がった。