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台風19号 列島縦断?気象予報士が解説

2014年10月11日 17:28
台風19号 列島縦断?気象予報士が解説

 台風19号の接近に伴い、沖縄は大荒れの天気となっている。今後の進路など、最新情報について杉江勇次気象予報士が解説。

 台風19号は沖縄を通過した後、週明けに強い勢力で日本列島を縦断するおそれがありそうだ。

 大型で非常に強い台風19号は11日午後5時現在、沖縄のすぐ南にあって、沖縄や奄美地方が暴風域に入っている。この後も非常に強い勢力で北上し、11日夜から12日朝にかけて、沖縄本島を直撃する予想。また13日になると東寄りに進路を変え、九州南部に接近、あるいは上陸し、14日にかけて、日本列島を縦断するように進む見込み。

 10年前の台風23号は、今回と同じ10月、今回の19号と同じようなコースをとり、日本列島に大きな災害をもたらした。

 台風23号では、大雨による甚大な災害が発生した。各地で一日の雨量が200ミリを超える記録的な大雨となり、川の氾濫や土砂災害などが相次いだ。全国で死者・行方不明者は98人、また家屋の浸水は約5万4000棟にも達する大災害となった。今回も23号の時のような大雨のおそれがある。

 13日昼までに予想される48時間の雨量は、沖縄・奄美・九州南部で400ミリから600ミリ、九州北部で200ミリから300ミリとなっている。その後、13日午後からは、さらに広い範囲で大雨となりそうだ。最大瞬間風速は、沖縄で65メートル、奄美で50メートル、波の高さは10メートル以上に達する見込み。

 各地で、大雨や暴風、高波や高潮などに厳重な警戒が必要。