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末期患者の米女性 来月1日「安楽死」公表

2014年10月10日 21:59

 アメリカで末期の悪性脳腫瘍と診断された29歳の女性が自ら「安楽死する」と公表する映像をインターネット上に公開した。「死ぬ権利」をめぐり、全米で議論となっている。

 ブリタニー・メイナードさんは今年1月、悪性の脳腫瘍が見つかり、4月には医師から余命半年と宣告を受けた。メイナードさんは自ら命を絶つことを選択。当時、夫とともにカリフォルニア州に暮らしていたが、末期患者が安楽死を選ぶ権利が認められているオレゴン州に移住した。

 メイナードさんは今月末の夫の誕生日を祝った後、来月1日に安楽死する意志を示しているという。

 メイナードさん「病気になってから旅行を続けています。夫ともイエローストーンに行きました。すばらしかった。この美しい地球で残された日々を、できるだけ屋外で過ごしたい。最期の時は夫と母に見守られながら寝室で迎えるつもりです」

 アメリカで安楽死はオレゴン州を含む5つの州で認められているが、メイナードさんは安楽死を容認する動きを広げたいと、今回、映像を通して自らの意思を公表することを決めたという。映像はこれまでにインターネット上で460万回以上再生され、「死ぬ権利」をめぐって議論となるなど全米で高い関心を呼んでいる。