×

御嶽山捜索 心肺停止状態の3人を発見

2014年10月4日 14:21
御嶽山捜索 心肺停止状態の3人を発見

 御嶽山噴火から1週間となった4日、16人の行方不明者の捜索が続いているが、新たに3人が心肺停止の状態で発見された。御嶽山から南東に約5キロ離れた長野・王滝村の登山口からNNN取材団・浅野健太郎リポーターが報告する。

 長野県警は4日午後0時30分までに御嶽山の山頂付近から心肺停止とみられる2人を発見した。さらに午後1時までに1人を発見したという。山頂付近で担架に乗せて搬送されているのが確認できた。発見された3人を搬送するために、王滝村に設置された自衛隊のヘリポートから午後1時40分に中型ヘリが飛び立ったという。

 1週間前の御嶽山噴火では47人の死亡が確認されたが、さらに16人が行方不明になっていると長野県の対策本部が3日に発表していた。4日午後2時現在、9人の行方不明者の家族24人が長野・木曽町の2か所の待機所で捜索隊の結果を待ちわびているという。今回の噴火で収容されるのは、死者47人を含めて50人目となっている。

 4日の捜索では、自衛隊が地雷除去に使うプラスチックにも反応する探知機を持ち込んでいる。また登山道や山小屋以外に捜索範囲を広げている。噴火から1週間がたち、木曽町では噴火した時間の午前11時52分に町民全員で犠牲者へ黙とうが行われた。台風18号が接近して条件が悪化する中、正念場の捜索が続いている。