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噴火から1週間…行方不明者の捜索再開へ

2014年10月4日 7:49
噴火から1週間…行方不明者の捜索再開へ

 火山災害としては戦後最悪の47人が犠牲となった御嶽山噴火から、4日で1週間。台風18号の接近をにらみながら、行方不明者16人の捜索再開が準備されている。御嶽山から南東に約5キロ離れた長野・王滝村の登山口からNNN取材団・浅野健太郎リポーターが報告。

 御嶽山は3日ぶりにくっきりと姿を現し、噴煙が上昇しているのがわかる。噴煙の量は噴火以来、最も少ない印象だ。登山口からは午前5時頃、先発隊とみられる消防隊員が山に向かって出発した。3日午前中まで雨が降っていたため、まず警視庁のヘリが上空から確認を行う。安全が確認されたら本隊が山に入り、自衛隊の大型ヘリでの人員輸送も行われる予定。

 自衛隊の臨時ヘリポートには、午前6時前に消防隊100人が集まった。4日は全体で1000人態勢の捜索となる。まだ大型ヘリは到着していないが、午前5時40分から自衛隊の偵察ヘリが上空からの映像を長野県庁に送っているという。

 長野県は3日に、御嶽山に取り残されたとみられる行方不明者が16人いると発表している。今回は初めて金属探知機が投入されて、登山道や山小屋以外に範囲を広げた捜索を実施する。一方、長野・木曽町では複数の行方不明者の家族が待機している。

 夕方からは台風18号の接近に伴い雲が多くなる見通し。噴火から1週間がたち、悪化する条件の中、正念場の捜索となる。