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16人が行方不明…御嶽山噴火から7日目

2014年10月3日 17:41
16人が行方不明…御嶽山噴火から7日目

 47人の方が亡くなり、戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火から7日目となる3日、長野県はいまだに行方の分からない人が16人に上ると発表した。

 捜索隊は、3日朝も山頂で捜索活動をするため準備をしていたが、雨のため午前5時前に、3日の捜索活動は中止が決まった。雨が原因で捜索活動がまったくできなかったのは、初めてのこと。

 そうした中、3日午前9時現在、長野県の災害対策本部が会見を開き、今も行方の分からない人が16人いると新たに発表した。16人は家族からの問い合わせや登山届などをもとにした数字で、今後も変動することがあるとしている。

 すでに死者47人全員の身元が確認されているため、長野県は残る16人を全力で捜すとしている。

 そして、3日午後、災害対策本部のある王滝村役場で捜索活動の打ち合わせを終えた消防隊員に話をきくことができた。

 緊急消防援助隊・牧野英二愛知県隊長「警察・自衛隊は金属探知機もあるので利用しながら、三者共同で対応していきたい。(岩場など)さらに精度を上げて、確認していきたい」

 一方で、火山灰による2次災害の恐れがあるため、新たな基準も設けられた。雨が降った場合、雨がやんでから3時間たったところで、ヘリコプターなどで異常がないことを確認した上で、その後7時間以上、雨の予報がないと判断されれば捜索が再開されるという。

 2日から心配されている雨による土石流の発生は、今のところ確認されていない。しかし、3日夜から4日の明け方までに雨が予想されている上、5日から6日にかけては台風18号の接近・通過に伴って、かなりの大雨となる恐れがある。土石流の警戒が続く。