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御嶽山、行方不明者は16人 長野県発表

2014年10月3日 11:59
御嶽山、行方不明者は16人 長野県発表

 47人の死者を出した御嶽山の噴火から7日目を迎えた。長野県は3日午前10時半から会見を開き、16人がいまだに行方不明になっていると発表した。御嶽山山頂から南東に約5キロ離れた長野・王滝村の登山口からNNN取材団・浅野健太郎リポーターが中継。

 王滝村の登山口では、雨は強くなったり弱くなったり、断続的に降り続いている。御嶽山の方向は真っ白で全く何も見ることができない。長野県の災害対策本部は3日午前10時半から会見を開き、今も行方がわからない人が16人に上ると公表した(3日午前9時現在)。16人は家族からの問い合わせを基に集計した数字で、今後も変動することがあるとしている。

 すでに死者47人が搬送され、全員の身元が確認されたが、長野県は残る16人を全力で捜すとしている。一部の家族は3日も木曽町の待機所で新たな情報を待っているが、3日の捜索は雨が降ったため、午前5時前に中止が決定した。

 今後、登山道や山小屋以外に範囲を広げて、金属探知機を使った捜索を予定している。しかし、火山灰による二次災害の恐れがあるため、雨が降った場合、雨がやんだ3時間後まで捜索しないなど新たな基準が設けられた。

 長野地方気象台によると、御嶽山では、2日夕方の降り始めからの雨量が3日午前11時までに42ミリに上っている。今後も前線に向かって湿った空気が流れ込むため、4日昼までに、さらに30ミリの雨が降ると予想されている。堆積した火山灰が土砂とともに流れ出す恐れがあり、警戒が続いている。