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天候下り坂 きょうの御嶽山捜索は全て中止

2014年10月2日 13:59
天候下り坂 きょうの御嶽山捜索は全て中止

 戦後最悪の火山災害となる死者47人を出した御嶽山は噴火から6日目を迎えた。捜索は2日朝から行われたが、天候が下り坂のため昼前に全ての捜索中止を決めた。

 長野県は、御嶽山山頂で雨が降っているのを確認して昼前に2日の全ての捜索中止を決めた。

 捜索活動は2日午前6時から1000人態勢で始まった。地上から山頂に向かう隊員の姿が確認できたが、御嶽山山頂は風が強く霧が出て視界が10メートルになった。結局、御嶽山の山小屋で雨が降り始めたため、午前11時35分に地上と上空、全ての捜索を2日は中止した。新たな発見はなかった。

 一方、死亡が確認された47人のうち、2日午前5時までに42人の身元が分かっている。木曽町の遺体安置所にはひっきりなしに家族が訪れている。身元の確認が終わると、霊柩車で自宅へ戻って行った。木曽町の3か所の待機所では2日朝も50人弱の家族が待っていたという。

 御嶽山周辺では2日昼過ぎから雨が降る予報で、夕方から3日朝にかけて最大で1時間15ミリの雨になる見通し。御嶽山周辺の河川では堆積した火山灰が大雨で土石流になる危険があるため、監視カメラや砂防えん堤の設置が急がれている。