御嶽山は水蒸気噴火 活火山のリスク認識を
火山の専門家で構成される火山噴火予知連絡会は28日、臨時の会合を開き、長野県と岐阜県の県境にある御嶽山の噴火が水蒸気噴火であるとの見解を示した。また、予知の難しさを認め、活火山に登る人にはリスクを認識してほしいとしている。
火山噴火予知連は28日の会合で、噴火のメカニズムについて、山の周辺で採取した火山灰に新たなマグマの供給を示すデータがなかったことから、地下水が熱せられることで起こる「水蒸気噴火」だったとの見解を示した。
また、27日の噴火で火砕流が発生したことが確認されたことから、大きな噴石のほかに火砕流にも警戒を呼びかけた。さらに、火山予知には限界があるとした上で、登山者にも注意を呼びかけた。
藤井会長「活火山に登ることはリスク、危険があると考えてほしい。それが困るなら、活火山に近づかないのが一つの方法」
藤井会長は、小さな噴火でも噴石が当たることがあるため、登山者は最低でもヘルメットを持って行くなど、活火山にあるリスクを認識してほしいと述べた。また、山の異常を自治体や登山者に知らせる情報伝達の方法にも工夫が必要との認識を示した。