×

噴火予知の限界? 気象災害担当記者が解説

2014年9月28日 0:43
噴火予知の限界? 気象災害担当記者が解説

 27日正午前、岐阜県と長野県境にある御嶽山が噴火した。日本テレビ気象災害担当の中濱弘道記者が解説する。

 御嶽山は3000メートルを超える標高の高い火山で、これまでも1979年に比較的大きな噴火が発生し、その後もごく小規模な噴火が起きるなど、周期的に活発な活動を繰り返している。

 山頂周辺には登山道が整備されており、噴火した火口のすぐ近くを通るものもある。ちょうど紅葉シーズンで、多くの登山者が噴火に巻き込まれたとみられる。気象庁は噴火を受けて、火口からの4キロの範囲では大きな噴石が飛ぶ恐れがあるとして警戒を呼びかけている。

 ■噴火の前兆は?

 御嶽山では、10日頃から急激に火山性の地震回数が増加し、11日には80回以上を数えた。

 ■この段階で警戒を呼びかけられなかったのか?

 地震活動は、その後、少し減少した。気象庁は、噴火警戒レベルの引き上げる基準として、地震以外にもマグマの動きを表すデータなどを使って監視しているが、そういったデータに大きな変化はなかった。その中で今回の噴火となってしまい、現在の噴火予知の限界を示す形となった。