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日本人墓参団、一連の日程終える 北朝鮮

2014年9月21日 22:02

 終戦前後に現在の北朝鮮で亡くなった日本人の遺骨が今も残されている問題で、現地を訪れていた遺族が21日、墓参りなどの一連の日程を終えた。

 福島隆さん(79)と畔田八恵子さん(70)兄弟の父・久登さんは終戦直前、旧ソ連軍に捕らえられ、その後病死した。21日、東部の都市・咸興を訪れて、久登さんが埋葬されているとみられる山の上の墓地で墓参りをした。その際、福島さんは久登さんが好きだったという日本酒を位牌(いはい)にかけ、畔田さんは病気の姉と自らの髪の毛を土の中に埋めた。

 福島さん「長いです。日本との国交がありませんのでね。来られると思ってなかった」

 15日に北朝鮮入りした遺族による墓参りはすべて終了した。遺族は首都・平壌を経由して、23日に帰国する予定。