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“慰安婦証言映像”韓国の市民団体が公開

2014年9月16日 18:34

 いわゆる従軍慰安婦問題をめぐり、韓国の市民団体は、日本政府が1993年に元慰安婦から行った聞き取り調査の映像を公開した。この映像は、公開しないことで双方が合意していた。

 映像を公開したのは、韓国の支援団体「太平洋戦争犠牲者遺族会」。日本政府が慰安婦問題の実態解明を進めるために、93年に元慰安婦16人から行った聞き取り調査は当時、一部撮影が許されたが、証言の内容は、双方の合意で非公開となっていた。今回、遺族会が公開した映像は約17分で、証言の内容がわかる。

 元慰安婦「食事をしていたら突然、刀を持った日本の巡査が現れました。巡査は腕を取って、私を連れて行ったのです」

 このとき聞き取りが行われた16人の証言は、裏付け調査がされておらず、存在が確認されていない慰安所で働かされたとする内容もあるなど、信ぴょう性に疑問が投げかけられているものもある。

 遺族会は、慰安婦の移送などに旧日本軍の関与を認めた「河野談話」の意義を安倍政権が傷つけているため、公開に踏み切ったと主張している。