近畿北部では５日未明に激しい雨が降り、京都府綾部市で道路が崩落するなどの被害が出た。

　綾部市東山町見付地区の山あいの道は、大雨の影響で道路が１車線ごと崩落している。現場では５日朝から片側通行となり、現在も急ピッチで復旧作業が行われている。

　近畿地方は北部を中心に未明から激しい雷雨となり、綾部市では５日午前４時前までの３時間の降水量が１９３ミリと、１９８２年の観測開始以来、最も多い記録となった。

　綾部市では広い範囲にわたって土砂崩れが起きており、のり面が崩落するなどして市内９か所の道路が通行止めとなっている。市内全域に出されていた避難勧告は解除されたが、増水した水路を飛び越えようとした男性（６７）が転倒し、足の骨を折るケガをした。

　現在も一部の住宅で断水や停電が起こるなど、生活にも影響が出ている。雨はやんだが、地盤が緩んでいるところもあり、引き続き土砂災害に注意が必要。