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広島市に大雨注意報 不明者の捜索中断

2014年9月4日 10:43
広島市に大雨注意報 不明者の捜索中断

 広島市で先月20日に発生した土砂災害は、行方不明者の捜索や復旧作業が進んでいるが、2次災害の危険があるため、捜索は3日夕方から雨による中断を強いられている。

 72人が死亡した今回の土砂災害では、依然、2人が行方不明となっている。4日も2400人態勢が組まれているが、広島市には3日、大雨・洪水・雷注意報が出され、捜索は3日午後6時過ぎから中断されている。

 大雨注意報などを受け、広島市は被災地域などに自主避難を呼びかけている。避難所には、一度、自宅に戻っていた人が再び避難するなどし、不安な夜を過ごした。

 一方、広島市は4日朝、復旧の助けとなるボランティアについて、これまで県内在住者に限っていた募集を4日から県外にも広げることを発表した。ただし、活動の3日前に申し込みが必要で、駐車場の確保が困難なことなどを理由に、マイクロバスで現地入りできる10人以上の団体のみとしている。

 気象台によると、被災した広島市安佐南区と安佐北区の雨は4日正午までがピークとみられ、1時間に最大で30ミリの予想となっている。このため、4日のボランティア活動は中止された。また、行方不明者の捜索の再開は、雨がやむとみられる午後からになる見通し。