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福島県知事、首相に“受け入れ”伝える

2014年9月1日 17:21
福島県知事、首相に“受け入れ”伝える

 福島第一原発事故に伴う除染で出た土などを保管する「中間貯蔵施設」について、政府は福島県の大熊町と双葉町にまたがる約16平方キロメートルに、施設の建設・運営を計画している。この計画について福島県の佐藤知事は1日、建設の受け入れを正式に表明し、安倍首相に伝えた。

 「一日も早い環境回復、そして復興実現を図るため、建設の受け入れを容認する」-佐藤知事は首相官邸を訪れてこのように述べ、施設建設の受け入れを表明する一方、安倍首相に対し、避難地域の将来像や財政措置に取り組むよう求めた。

 これに対し、安倍首相は「地域と一丸となって福島のために全力を尽くす」と述べた。

 政府は、福島県内の除染で出た土などを保管する「中間貯蔵施設」を、福島県の大熊町と双葉町にまたがる地域に建設する計画。政府はこれまで、搬入した土などを30年以内に福島県外に持ち出すことを法律に定めることや、福島県と地元自治体に30年間で総額3010億円を交付することなどを決めているが、地元住民からは「説明が足りない」などの声も上がっている。