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北の国家安全保衛部幹部と極秘協議

2014年9月1日 19:07
北の国家安全保衛部幹部と極秘協議

 来週以降にも行われる見通しの拉致問題などを巡る北朝鮮の特別調査委員会の報告を前に、外務省の伊原アジア大洋州局長と北朝鮮の国家安全保衛部の幹部がマレーシアで極秘に協議していたことが明らかになった。

 日朝の関係筋によると、外務省の伊原局長は先月21日から2日間にわたって、マレーシアのクアラルンプールで北朝鮮の国家安全保衛部の幹部と協議したという。今回は北朝鮮外務省ではなく、拉致の実態について情報を持つとされる国家安全保衛部の幹部と直接協議をしていることから、突っ込んだやりとりが行われたとみられている。

 やりとりの詳細は明らかになっていないが、日朝関係筋によると、協議の中で北朝鮮側が拉致被害者に関する具体的な情報を出さなかったため、日本側が詳細な情報を出すよう強く求めたという。来週以降にも行われる見通しの北朝鮮による1回目の調査報告に向けて、今後も水面下の駆け引きが続くものとみられる。