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露軍“直接介入” 米大統領が警告

2014年8月29日 13:16

 ウクライナ政府は28日、「東部の3つの町にロシア軍が侵入した」と強く非難した。これまで親ロシア派を支援してきたロシア軍が直接介入に踏み切ったものとみられ、事態は緊迫の度を増している。

 ウクライナ政府は28日、「東部・ドネツク州の3つの町がロシア軍に侵入された」と発表し、強く非難した。ポロシェンコ大統領も予定していたトルコ訪問を急遽取りやめ、対応にあたっている。

 また、NATO(=北大西洋条約機構)も「1000人を超えるロシア兵がウクライナ領にいる」と述べ、「軍事作戦を進めている証拠だ」とする衛星写真を公開した。

 こうした事態を受け、アメリカ・オバマ大統領は28日、「ロシアのウクライナ侵入は、さらなる代償と報いをもたらす」とロシア側に警告した。さらに、「国際社会を動員してロシアに圧力をかける」と強調した。

 一方、ロシア・プーチン大統領は声明を発表し、「ウクライナ政府の軍事作戦を親ロシア派が阻止した」と述べた。ロシア軍が戦闘に関わったかは明らかにしていないが、親ロシア派の優勢を強調し、ウクライナ政府に軍事作戦の即時停止を促す狙いがあるとみられる。