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東部3町に露軍が侵入~ウクライナ政府

2014年8月29日 7:39

 ウクライナ政府は28日、「東部の3つの町にロシア軍が侵入した」と強く非難した。これまで親ロシア派を支援してきたロシア軍が直接介入に踏み切ったものとみられ、事態は緊迫の度を増している。

 ウクライナ政府は28日、「ドネツク州のノボアゾフスクなど3つの町がロシア軍に侵入された」と発表した。ポロシェンコ大統領は予定していたトルコ訪問を急きょ取りやめ、対応にあたっている。

 アメリカ政府は、ロシアがウクライナ東部への直接介入に踏み切ったという見方を示しており、オバマ大統領は28日の会見で「ウクライナへの侵入は、ロシアがさらなる代償を支払うことになる」と強調した。

 また、NATO(=北大西洋条約機構)は「1000人を超えるロシア兵がウクライナ領にいる」と述べ、軍事作戦を進めている証拠だとする衛星写真を公開した。

 こうした情勢を受けて開かれた国連安全保障理事会の緊急会合で、欧米の理事国は「ロシア軍の侵入は国際法違反である」と非難した。一方、ロシアは「責任は自国民を攻撃するウクライナ政府にある」と反論、「ウクライナ国境を越えたロシアの部隊は戦闘態勢にはなっていない」と説明した。