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安倍首相・石破幹事長会談終わる 入閣は…

2014年8月29日 14:56
安倍首相・石破幹事長会談終わる 入閣は…

 来月3日に行われる内閣改造・自民党役員人事を巡り、首相官邸では29日、安倍首相と石破幹事長との会談が行われた。安倍首相は、石破氏が安保法制担当相への起用を辞退する姿勢を崩さなかったことから重要閣僚での入閣を要請し、石破氏もこれを受け入れた模様。

 石破氏「これからも総理を私が全力で支える。総理が総理として総裁として人事権をお使いになる(来月)3日までは、それはいっさい言わない。少なくとも私からは言わない」

 会談は首相官邸で昼食をとりながら約1時間30分にわたって行われた。会談後、石破氏は「楽しい、有意義な会談だった」などと話したが、人事を巡ってどんなポストで提示されたかなど具体的な内容は説明しなかった。

 安倍首相は安保法制担当相への就任を正式に要請し、石破氏は安全保障政策を巡る考え方が異なることなどを理由に辞退したものとみられる。このため、安倍首相は石破氏に対し重要閣僚での入閣を要請し、石破氏もこちらは受け入れた模様。

 石破幹事長は、記者団に対し「組織人として決定に従うのは当然だ。好きとか嫌いとかの問題ではない」と語った。

 当初、安倍首相は石破氏が辞退するなら他の閣僚や党3役には起用しない方針だったが、周辺から対立の深まりを懸念する声が強まったことなどから、挙党態勢を維持するためにも閣僚で起用すべきと判断したもの。両者の対立はひとまず収まることになる。