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石破幹事長、一転入閣の見通し

2014年8月29日 1:31
石破幹事長、一転入閣の見通し

 来月3日に行われる内閣改造・自民党役員人事で無役となる可能性が強まっていた自民党の石破幹事長が、一転、入閣する見通しとなった。

 安倍首相は来月の内閣改造・自民党役員人事をめぐり29日、石破幹事長と会談する。会談で安倍首相は、安保法制担当相への就任を正式に要請する考えだが、石破氏は安全保障政策をめぐる考え方が異なることなどを理由に辞退する考え。

 当初、安倍首相は石破氏が辞退するなら他の閣僚や党3役には起用しない方針だったが、周辺から、対立の深まりを懸念する声が強まったことなどから、挙党態勢を維持するためにも、ほかの閣僚で起用すべきと判断した。具体的には経産相や総務相、地方創生担当相など重要閣僚への就任を要請する見通しで、石破氏もこちらは受け入れる方針。石破氏の入閣が固まれば両者の対立はひとまず収まることになる。

 一方、安倍首相は、小渕優子元少子化担当相を閣僚か党3役で起用することを検討している。このほか、岸田外相、太田国交相の留任や、山谷えり子参院議員の入閣も検討されている。