×

本格停戦も、ガザ地区の非武装化は先送りに

2014年8月27日 13:59

 2100人以上の死者を出した中東・パレスチナ自治区、ガザ地区をめぐる戦闘がようやく収束。イスラエルとイスラム原理主義組織・ハマスは26日、本格的な停戦に合意し日本時間の27日未明、発効した。

 戦闘が始まってから50日目、仲介役であるエジプト政府の提案を双方が受け入れ、日本時間の27日午前1時に停戦が発効した。複数の地元メディアによると合意には、人道支援や復興目的の物資を運搬するためイスラエルがガザ地区との境界にある検問所を開放することや、ガザ地区の漁業水域を広げることなどが盛り込まれている。

 ハマスが求めてきた経済封鎖の解除は、一定程度認められたといえるが、本格的な解除については今後も協議継続となった。一方のイスラエルも「停戦が守られることを願う」と本格停戦を歓迎したが、条件に挙げていたガザ地区の非武装化は合意には盛り込まれていないもようで、協議は先送りとなった形。