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1分以内に津波到達…日本海側の大地震想定

2014年8月26日 18:58
1分以内に津波到達…日本海側の大地震想定

 国土交通省などは26日、日本海側でマグニチュード7.9の大地震が起きた場合の津波の想定を公表した。北海道から北陸地方の沿岸で最大10メートルを超える大津波となるほか、早いところでは地震発生から1分以内に津波の第1波が到達すると想定している。

 国交省などは26日、日本海側における津波を伴った地震に関する検討会の最終会合を開いた。会合では、日本海側にある60か所の断層を検討し、断層が集中している北海道、北陸沿岸の中から、青森・秋田県沖の断層を震源とする大地震を想定。日本海側で最大クラスとなる津波の想定を公表したもの。

 また、検討会では日本海側に位置する原子力発電所付近における津波の高さも公表された。北海道電力・泊発電所付近では、今回の想定で一番高い5.8メートル。石川県の北陸電力・志賀発電所付近では3.8メートルなどとなっている。いずれもこれまで各電力事業者が想定している津波の高さを下回っている。

 今回の想定を受け、日本海側の道府県では今後、津波の浸水想定の設定を行い、避難態勢を整えていくとしている。