福井県の若狭地方では、子どもたちの無病息災を願う地蔵盆が行われ、主役となる子どもたちの元気な声が届いた。

　このうち、小浜市の西津地区では、お堂をはじめ民家の倉庫や軒先などあちこちに地蔵盆の会場が設けられ、それぞれササ竹や南無地蔵大菩薩（だいぼさつ）と書かれた五色旗などで飾り付けている。祭壇には、絵の具でかわいらしく化粧直しした地蔵が祭られ、子どもたちが集まって、太鼓やかねを打ち鳴らしておはやしを披露しながら、通りかかる人たちに参拝を呼びかけていた。

　この地蔵盆は子どもたちが主役の伝統行事で、おはやしに誘われて参拝した近所の人たちが、子どもたちの健やかな成長と無病息災を祈っていた。