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西之島、斜面崩落で津波の可能性

2014年8月19日 15:36
西之島、斜面崩落で津波の可能性

 活発な火山活動が続く小笠原諸島・西之島で、大規模な斜面の崩壊が起きて溶岩が海に大量に流れ込んだ場合、津波が発生する可能性があることが、東京大学の調査で明らかになった。

 西之島では現在も、一日に約20万立方メートルの溶岩の噴出が続いている。東京大学地震研究所・前野助教によると、西之島の東側斜面で山体崩壊が起きて1200万立方メートルの溶岩が一気に海中に落ちた場合、津波が発生して、約130キロ東に位置する小笠原諸島・父島に17分から19分で到達するという。津波の高さは、最大で約1メートルに達する。

 前野助教は「溶岩でできた斜面はもろいため、今後、地震計や周辺海域に海底津波計を設置するなどして、注意深く監視することが大切だ」と話している。