安倍首相は、第２次安倍内閣で初めてとなる内閣改造を９月３日に行う方針を固めた。国会記者会館から古谷朋大記者が報告。

　安倍首相は菅官房長官と麻生副総理兼財務相、甘利経済再生担当相は留任させるほか、自民党の高市政調会長ら女性議員を複数起用することも検討している。

　安倍首相は内閣改造を９月の第１週に行う方針を表明していたが、来日するインドのモディ首相との首脳会談が９月１日に行われることが決まったことなどから、９月３日に改造を行うことにしたもの。安倍首相はこれまでに「女性の活用は大きな課題だ」と述べている一方で、周辺には「人数ありきではない」などと話しており、女性議員の起用は適材適所で検討することにしている。

　一方、焦点の自民党・石破幹事長の処遇だが、安倍首相は新たに設ける安全保障法制の担当大臣に起用することを検討している。担当大臣は集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を受けて、関連する法案の準備や国会答弁を担う。安倍首相は石破氏が安全保障政策に詳しく、答弁も安定していることなどから担当大臣に適任であると考えている。

　一方で、安倍首相は周辺に石破氏について「幹事長としてよくやっている。絶対に替えないといけないわけではない」とも述べていて、幹事長に留任させることも排除はしていないという。首相周辺にも幹事長続投が望ましいとの意見があり、引き続き調整が行われる。