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“攻めの演技”羽生結弦選手が新プログラム

2014年8月8日 20:22

 男子フィギュアスケートの羽生結弦選手(19)が、新たなシーズンのフリープログラムの内容を初めて公開した。


 羽生選手は日本時間7日、練習の拠点であるカナダ・トロントで、オリンピックチャンピオンとして迎えた新たなシーズンのフリープログラムの内容を公開した。

 曲は「オペラ座の怪人」。今シーズンからシングル種目で解禁されたボーカル入りだ。

 羽生選手「(ボーカル入りは)表現の幅が広がると思います。中学の時に音楽の授業でオペラ座の怪人を見る機会があって、その時に『あぁ、この曲で絶対滑りたいな』と思っていました」

 最大のポイントは4回転ジャンプだ。演技前半、1つ目に4回転サルコー、2つ目に4回転トーループ。ここまでは昨シーズンと同じだが、演技後半に4回転プラス2回転のコンビネーションジャンプ、全部で3つの4回転ジャンプを組み込むという。

 後半のステップ基礎点が1.1倍になるものの、体力が消耗しているためリスクが高い後半のジャンプ。これまで主要な国際大会で後半に4回転のコンビネーションを成功させた人はいない。

 昨シーズンはオリンピックを含み3冠を達成した羽生選手。さらなる“攻めの演技”に挑むワケとは…。

 羽生選手「去年と同じような自分でいたくないというのもありますし、今年の自分は今年の自分で勝ちに行くんだという気持ち」

 10月のフィンランディア杯で今シーズン初戦を迎える羽生選手。4回転以外にも後半に2つのトリプルアクセルを組み込むなど高難度の構成を武器に戦いに挑む。