中国・上海の食品加工会社で使用期限切れの肉を使っていた問題について６日、日中政府間で協議が行われ、中国側はこれまでのところ、日本に輸出された食品に問題はないと説明した。

　日中両政府の実務者協議は、日本側の求めに応じて、６日朝から北京市内で開かれ、厚生労働省の担当者らが出席した。担当者によると、中国側は問題の加工会社の食品について「これまでの調査では、日本に輸出された食品に問題はない」と説明し、引き続き調査を進めるとしている。

　また中国側は、問題の工場では国内向けと輸出用に分けて加工し別の倉庫で管理している上、検疫当局も日本に輸出する食品は、厳格に管理していると説明したという。日本側は、効果的で実効性のある再発防止策を講じるよう要請した。

　中国政府は、今回の問題によって日中経済に影響が拡大しないよう早い段階で日本側との協議に応じたものとみられる。