いわゆる従軍慰安婦の問題について、朝日新聞が５日と６日に特集を組み、過去の一部の記事に誤りがあったことを認めたことについて、韓国メディアは、一部記事の取り消しに触れつつも「朝日新聞は慰安婦問題の本質を指摘し、安倍首相や右翼勢力に反撃した」という論調で伝えた。

　韓国の大手紙・朝鮮日報は「朝日新聞、安倍に反撃」との見出しをつけ、朝日新聞の報道を大きく報じている。

　朝鮮日報は「大勢の朝鮮人女性を強制連行したとする日本人男性の証言が虚偽だった」と朝日新聞が誤りを認めた部分については「自己反省した」と短く報じる一方、「慰安婦問題自体は否定できない」とする朝日新聞の主張を引用し、「朝日新聞が安倍首相と極右勢力を批判した」との論調を大きく展開した。

　また、中央日報は、今回の朝日新聞の検証は「問題の責任を否定する日本の保守勢力に対する警告だ」と主張している。