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広島、69回目の「原爆の日」を迎える

2014年8月6日 10:44
広島、69回目の「原爆の日」を迎える

 6日、広島は69回目の「原爆の日」を迎えた。広島市の松井一実市長は核兵器による威嚇でなく、対話による新たな安全保障の構築を訴えた。

 広島は、大雨洪水警報が発令される中、祈りの朝を迎えた。平和記念式典には、4万5000人が参列。アメリカのケネディ駐日大使も初めて参列した。原爆慰霊碑には、この1年間に死亡が確認された5507人の被爆者名簿が奉納された。慰霊碑に眠る死没者は、29万人を超えた。

 松井市長による平和宣言「『絶対悪』による非人道的な脅しで国を守ることを止(や)め、信頼と対話による新たな安全保障の仕組みづくりに全力で取り組んでください」

 高齢化する被爆者は今年、20万人を割りこんだ。広島、そして長崎の記憶が遠のく中、被爆地の役割はさらに重みを増していく。